原曲2手ピアノ曲版「クープランの墓」は
I_Prelude. II_Fugue. III_Forlane. IV_Rigaudon. V_Menuet. VI_Toccata.の全6曲で構成されています。
I_【Listen to mp3 PRELUDE】
II_【Listen to mp3 FUGUE】
III_【Listen to mp3 FORLANE】
IV_【Listen to mp3 RIGAUDON】
V_【Listen to mp3 MENUET】
VI_【Listen to mp3 TOCCATA】
1920年に編曲された管弦楽版は第2・6曲目のFugueとToccataが省かれ、全4曲の構成になり曲順も
I_Prelude. II_Forlane. III_Menuet. IV_Rigaudonの順に改められています。
ラヴェルによりますと、管弦楽版の方は懐古的で古典的な「舞踊組曲」としたかったようです、更に後日、管弦楽版をバレエ組曲に再編した際に、ラヴェルは「舞踊曲」ではないPrelude=前奏曲も外して「舞踊組曲」の性格を強めた全3曲の組曲に再編しています。
出典と宛先も定かでないラヴェルの書簡のなかで「現在まで4曲のオーケストレーションが完成し、残る2曲も、ほぼ構想はできている」と書かれたものを読んだ記憶があります。が、「残る2曲」は結局、完成しなかったようです。
ここで疑問となるのはラヴェルが果たしてFugueとToccataのオーケストレーションを「完成させなかった」あるいは「管弦楽に編曲するのは不可能であった」のどちらでしょうか?
前者のFugueは全曲3声のみの曲、後者Toccataはあまりにピアノスティックな音形で管弦楽で演奏するには両者とも至難で多大な関門が待ち受けています。フーガの方は思い切ってオーケストラの、ほぼ全員をTACETにして3声部で演奏するなども一興でしょうが、それにしても、トッカータの方は、はたして当時の演奏技術で再現が可能 であったか? などなど、考えるだけでも楽しい思考問題です。
神業とまで称されるMaurice RAVELのオーケストレーション技法、おそらくは単に「完成しなかった」のでしょう、はたして、どんなにすばらしい編曲を「構想完了」していたのか?聴けないのがまことに残念です。
(イメージはトッカータのオリジナル譜最終ページです)
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